作ったことについて
今まで作って来たことについて
洋服を作っていました。7年ほどやってきて、作ったのは300着以上は確実にあります。もともとが素人ではじめた洋服作り。自分の欲しい服を安く 思い通りに作ってみたいと言う事から始まりました。まぁ、ゴムスカートみたいな簡単なものは前から作っていたんです。でもある日パンツが作りたいと思ったんですね。当時あまりなかった裾の広がったパンツ。欲しくて探しても思っているようなものがなくて、ふと本屋に行ったら手づくりの本を見つけたわけです。そこに私の作りたいパンツの形があったんですよ。しかし、私の学生時代の家庭科の成績は下のほう。作る事自体は好きだったのですが、学校の教材が指定するブラウスやスモックに興味が持てなかったというのが集中できなかった原因の一つ。あとは基本的に不器用なんです。なので正直、ファスナー付けなんて出来ないと思っていたのですね。そのパンツの型紙は前にファスナーをつけるわりと難しいタイプのものでした。それでも欲しいものを作りたいと思っているとできる物で、出来上がったものはちゃんと履けるパンツになっていました。洋服を作るって結構感動するんです。だって家庭科の授業では何時間もかけてエプロンをつくったりしていたでしょう?洋服をつくるなんて大変だし時間がかかるものと思い込んでいるんです。それが実際に作ってみて出来上がるととうでしょう、この感動は。「わたしでも着れるような洋服が作れるんだ!」と思うのです。実際ワンピースを作るなんてとてつも無い事のように思っていたのですが、意外と簡単に出来てしまうんですね。そして自分でつくることの利点は自分でデザインできること。他の誰も着ていないワンピースが自分で(ものによっては安く)つくれるのですからそれは楽しく無いはずがない。
また私がそれらを売り出すきっかけになったものはホームページ。当時の私はwebの勉強のために自分のホームページを作っていました。そのホームページに書くネタとして手づくりのスカート等の写真やイラスト、つくった工程などを載せていたんです。ある日、それを見た人が売ってみませんか?といってくださったのをきっかけに始まったのです。サイトの一番はじめはワンピース2着、スカートが2着、パンツが一着、Tシャツが1着、小物が1個というラインナップで、通販にネックの送料もどこが一番安くあがるかチェックして…他サイトと相互リンクしてもらったり。できることは何でもやりましたし、それを楽しんでもいました。だって自分のサイトをつくって売り上げをあげるって、ある意味ではその当時のわたしの目標に近い事だったかもしれないのですから。当時の私の目標は「一城の主」でした。とにかく自分のテリトリーとなる仕事を自分で運営してみたかった。そう考えるとある意味私の夢は叶っていたんですね。楽しくて嬉しくて、ネームタグも一つひとつ手作りしてみようかしらとか、パッケージはこうしよう!とか。今思い出してもわくわくした気持が蘇ってきます。
そうそう、最初の注文が一番どきどきしましたね。それにしても素人が服を作って売り出してしまうなんて今思うとなんと無謀なことかとおもいますが…当時は良いものを作ることで精一杯でした。技術はなくても縫いの一針一針を丁寧に作っていました。お客様に、とても丁寧で形も綺麗だとほめられた事が嬉しかったのを覚えています。しかし、オリジナルのデザインオリジナルの形。そういうものにこだわり出すと知識も技術も必要になってきます。いろんな本を読んでは町のショップに行き、洋服の縫い目がどうなっているのかをチェックしたりもしてましたね。すごくどん欲に、ただ、突き進んでいた時代でした。24時間ずっと洋服のことを考えて、お風呂を出たとたんにメモしたり、ファッションショーのビデオをくまなくチェックしてはインスピレーションを探ったり。町行く人々からもインスピレーションを貰いましたね。老若男女、色んな人のいろんな着こなしから、もっとこんな服があったら喜ばれるんじゃないのかなとかレイヤードしている服のフォルムに新しい感覚を得たりとか。また、違うジャンル、例えば本や看板、植物や動物、映像やものがたりなどからもインスピレーションを得ました。モチーフとして植物もたくさんつかいましたが、ただ単に植物を縫い込んだり象ったりするのではなくてもっと精神的な意味を持たせるように考えたものもありました。流行はつねに意識しつつもなにか想いや気持を投影させたいという気持の中で作っていたようにおもいます。
そういう思いを込めて作っていた時代、その当時の環境なども手伝って顧客も増えいきましたが、私の中ではこのままでいいのだろうか、もっときちんと勉強しなくてはいけないんじゃ無いだろうかという気持がでてきていました。